宝塚歌劇団いじめ問題

宝塚歌劇団の黒い噂「死亡事件は有愛きいだけではない」いじめ問題

宝塚歌劇団いじめ問題

兵庫県にある宝塚歌劇団は、1941年の初公演から長らく多くのファンに愛されています。

そんな宝塚歌劇団で先日、壮絶ないじめの末に有愛きいさんが亡くなったと文春にて報じられました。

宝塚歌劇団は昭和の頃から隠蔽体質で、黒い噂が絶えません。

96期生いじめ問題、演出家原田氏のハラスメント問題など、多くの事件をうやむやにしてきました。

くわしくみていきます。

宝塚歌劇団の黒歴史「香月弘美の胴体切断事件」

宝塚歌劇団の黒歴史として最も有名なもののひとつに、1958年4月1日、月組の娘役である香月弘美(かつきひろみ)さんが舞台の機械に巻き込まれ事故死した事件があります。

宝塚女優の香月弘美。 舞台装置の歯車に衣装のスチールベルトが巻き込まれ、一瞬のうちに胴体が切断され死亡したという。 事件概要を眺めるだけでも背筋が寒くなる。

痛ましい事件であり、慰霊碑には今もファンが手を合わせに来ます。

今日4月1日は宝塚大劇場の舞台上で亡くなったタカラジェンヌ香月弘美さんの命日です。
満開の桜🌸の木の下にある慰霊碑には早朝から関係者の方が献花されていました。
これからもタカラジェンヌの皆さんが安全に舞台を続けられるよう天国から見守ってください。

香月さんは、縦1メートル×横3メートルほどの小さなセリに乗って、早着替えのため舞台下に降りているところでした。

当時のセリはシャフトなどがむき出しとなっており、かなり危険なもの。そのセリのシャフトに運悪く香月さんのドレスの端が絡まってしまったのです。

当時、宝塚ではドレスの裾を広げるいわゆるパニエにスチールベルトを使用しておりました。その腰回りのスチールベルトが、シャフトによって締め付けられて香月さんは真っ二つになってしまったとのこと。

(引用:つぶやき館

相手役の松島三那子(まつしまみなこ)さんは、偶然にも香月さんの小中学校の同級生であり、記憶を失うほどショックを受けたのです。

ここまでなら、『悲惨な事故』として終わるのですが60年以上経った今でも黒歴史として残っています。その理由として、その後の宝塚歌劇団の対応が非常に悪かったことがあげられます。

シャフトは以前から危険だと言われていたが無視
事件当日の公演は中止となったが翌日からはキャンセル代を払いたくないという理由で公演再会
その場にいた親友である松島三那子さんが警察に出頭したのは事件から3日後の4月4日昼
松島三那子さんは、宝塚歌劇団から口止めされ、しばらく身を隠すように指示されていたと著者『ヅカむすめのアメリカ日記』にて暴露
宝塚側は「原因は本人の不注意」と言い張る、警察は業務上過失致死傷を問う
その後、事故の詳細が報道されることはなかった、業務上過失致死傷罪についての真意は不明
事件のことは緘口令が敷かれ、宝塚歌劇団史から抹消された
当時の団長は東京出張中で2日後に帰阪、報道陣に「死人には悪いが本人の不注意だと」と言い放った

96期生いじめ問題、演出家原田氏のハラスメント問題と同様に、宝塚歌劇団経営陣はこの事故を隠蔽しようとしました。

当時、香月さんさんは経営陣に殺された!と騒がれたのは当然のこと。企業体質は60年以上経過した今でも同じようであることに驚きを隠せません。

96期生いじめ事件「高塚れな(鈴木郁子)は宝塚音楽学校とも戦った」

96期生いじめ事件は、2008年に宝塚歌劇団に入団した一人の生徒、高塚れな(鈴木郁子)さんは他の同期たちにいじめられ、学校の先生にまでも圧力をかけられ退学しました。そして、裁判を起こし、無罪が確定、無事に復学卒業しています。しかし、宝塚歌劇団には入団しませんでした。

集団いじめは以下のようなものだったのです。

原告に洗濯機を、ルールをまもらないという理由で勝手に(学校・寮監に報告なし)使用禁止とした(ライフラインを絶つ)
原告を除くクラス全員がメンバーになっているメーリングリストが存在
図書館の本が無くなっているのを原告のせいにした
コンビニで万引きをしたという証言を捏造
劇場に落ちていた財布を原告が拾ったと捏造
部屋を荒らされる、監禁される
ダンスやバレエの授業でペアを組むのを拒否される

学校はいずれもいじめを否定、無関心
原告が登園すると校長、教務課長、弁護士らが校門に現れ投稿拒絶
警察と音楽学校は癒着

更に原告の訴えを退け、事態を予想以上に大きくしたのが音楽学校側です。裁判では期間中、なんと8回も主張が棄却されていました。

(引用:宝塚音楽学校96期裁判の記録(全まとめ) ポイント解説

なんとしてでも、いじめを隠蔽したかったのか、音楽学校の闇を感じます。2010年のこの裁判で、真に反省し学校の体質が変わっていれば、今回有愛きいさんは命を絶たなかったかもしれません。

更にマスコミの忖度も感じます。96期生の裁判に関する記事はもちろん、卒業などに関するニュースもほどんと報じていないのです。

マスコミの忖度はジャニーズ事務所同様のにおいがします。

演出家原田諒のハラスメント問題「美園さくらは退団させられた」

2023年1月、週刊文春が報じたのは宝塚歌劇団で演出をしていた原田氏のセクハラやパワハラ問題です。劇団はこの件について「ハラスメント事案があったことは確認しているが、プライバシーに関わることなのでお話できません」と語っています。

ここでも『隠蔽体質』の本領を発揮しているのです。

母体である阪急阪神HDの会長角氏は以下のように言いました。

 原田氏の処遇について、宝塚の母体である阪急阪神HD会長の角和夫氏に聞くと、「弁護士と相談して、今回の事案では解雇はできないということで、異動の辞令を出した。会社のルールに則って処分しています。(Aさんに対しては)不利益は与えないよ。当たり前じゃないですか。被害者なんだから当然です」と話した。

しかしながら、今回の原田氏のハラスメントを受けたとされる美園さくらさんは既に退団しています。更に、退団後は「逃げることの大切さ」や「自殺防止」などについて学んでいると話していました。

演技の指導に関しても「演出家の言葉が刃となって役者を傷つけてしまう可能性もある」と言っており、原田氏のセクハラやパワハラをうかがわせる発言です。

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