4月12日に、元ジャニーズJr.(ジュニア)として活動していた歌手カウアン・オカモト氏が日本外国特派員協会で記者会見を行いました。
その内容はジャニー喜多川氏から受けた性的被害とのことで、聞いているだけでもおぞましくなるような体験でした。
カウアン・オカモトさんは、ジャニー喜多川氏から何をされたのでしょうか。まとめてみました。
岡本カウアン暴露内容「口淫だけで終わるはずがない」
カウアン・オカモトさんは2012年2月にジャニーズに入所し、約4年間ジャニーズJr.として活動していました。その約4年間の間に、ジャニー喜多川氏から性的被害を20回ほど受けたと会見を行ったのです。

その内容は以下の通りです。
初めて性行為を受けたのは2012年3月(中学を卒業する直前)
合宿所と呼ばれるジャニー氏のマンションに泊まったとき
ジャニー氏に「カウアン、早く寝なよ」と声を掛けられる
この声掛けは今夜性行為をされることの合図であると後に知った
声掛けがあった日はジャニー氏の寝室付近で寝ることが暗黙の了解
深夜、眠っているカウアンさんベッドにジャニー氏がやってくる
カウアンさんの布団をはぎ取り腰の位置で横になるジャニー氏
足のマッサージから始まり、徐々に手が上半身への上がっていき下着の上から性器を触られる
下着を脱がされると直接性器を触られ口淫された
カウアン氏は寝たふりをしていた
翌日、ジャニー氏から1万円をわたされた
15歳の少年は何をされたのかわからなかったことでしょう。
『このような行為』を受け入れなければ、ステージに立たせてもらえない、デビュー出来ないというのは卑劣であると言わざるを得ません。
カウアン氏はこのような行為がジャニーズ事務所に所属していた4年間に20回前後あったと話しています。
芸能界では、女性アイドルの枕営業は良くある話です。少年アイドルも同じ被害にあっていたとなると、驚きを隠せないファンも多いのではないでしょうか。
カウアン・オカモトなぜ今暴露した「CD発売宣伝のための売名行為か」
しかしながらなぜ今暴露をしたのでしょうか。カウアンさんは政治家女子48党の立花孝志(タチバナ タカシ) さんとの対談でその理由を明かしていました。
結論から言ってカウアンさんは、有名になるために暴露した可能性が非常に高いと言えます。今回の性加害について時系列にてまとめてみました。
2022年11月・ガーシーとのコラボで性加害を暴露
2023年3月・BBCでジャニー氏の性加害番組放送
2023年4月8日・カウアンさん新曲配信
2023年4月12日・日本外国特派員協会でカウアンさん記者会見
2023年4月20日・立花孝志氏と対談
カウアンさんはBBCの放送は偶然重なったものであると言っていましたので、計算外の追い風となったのでしょう。
動画で立花氏は「それ(性加害)をネタに有名になるのはアリかなと思う」と言いました。カウアンさんもそれを否定せずに「そうですね」と答えています。そして、この位置でやってる人はいないとも言いました。
「この位置でやってる人はいない」
この位置とは、ジャニーズ事務所を退所後に性加害を暴露して、アーティストとして活動している人物という意味で、確かにいません。この発言から売名行為のための暴露というは可能性として高いです。
カウアンさんは2020年1月ブラジルでデビューし、その時のYouTubeライブで登録者数がいっきに5万人増えました。ジャニーズ事務所に所属して4年間でも成しえなかったことが5分出来たのです。
この出来事からカウアンさんは、YouTubeやSNSでの爆発力に目を付けたと考えられます。日本でもCDが売れるためにはどうすれば良いか考えた末、『性加害の暴露』と繋がったこと容易に想像できます。
知名度が上がれば、カウアンさんの曲を聞いてみようと思う人は増えるのです。
ジャニーズ事務所で退所が続く中、同期などのメンバーの写真と共にあるようなツイートをしました。それが2022年11月4日にツイッターに冗談で投稿した『また俺と組む?』というものです。

このツイートが非常に話題となり、多くの人に『性加害について』聞かれ、話しても良いかなと思ったとのこと。
岩橋玄樹さん、神宮司勇太さん、平野紫耀さんさはキンプリ(King & Prince)のメンバーです。岩橋玄樹さんは2021年3月末に、神宮司勇太さん、平野紫耀さんは2023年5月にジャニーズを退所しています。
写真のメンバーは全員退所するし、嘘ではないし知っている人は知っているこの事実を動画に残しても良いかなと思ったと話しています。そして、暴露するならばどこが一番見てもらえるか考えた時に『ガーシー』が良いと思いカウアンさんからDMをしたのです。
そして、即OKが出たためカウアンさんとガーシーさんはコラボ動画が実現しました。
【クソヤバ】ジャニーズ創設者 ジャニー喜多川氏の性虐待を実の被害者が暴露
— 滝沢ガレソ🥕 (@takigare3) November 15, 2022
元ジャニ 岡本カウアン氏@kauan_okamoto_
・15歳でジャニー氏にフェラされた(証拠動画所持)
・ジャニー氏の部屋にはベッドが2つ。1つはスペオキ(スペシャルお気に入り)レイプ用
・キンプリ平野紫耀と2人同時にヤられた事も pic.twitter.com/qcZhaa1NL6
芸能界で有名になるためなら枕営業でもなんでもするという姿勢は、カウアンさんもあったと思います。有名になりたくて、当時はジャニー氏の性加害を我慢していました。
立花さんとの対談でカウアンさんは、ジャニー氏の権力強さは、『15歳である少年たちもわかっていた』『性加害をばらしたら殺される』とまで思ったそのこと。
そのため多くの少年たちは、言えずに我慢してきたというのです。生前に暴露できなかった理由は、やはり『ジャニー氏に逆らったら売れない』という恐怖でした。
カウアンオカモト退所理由「嵐を超えられないしYouTubeで活動したい」
カウアンさんは、ジャニーズ事務所を20歳の一か月前に辞めました。理由として語ったのは、以下の3つです。
YouTubeをやりたかったがジャニー氏の許可がおりなかった
Billboard(ビルボード)ランキングにのりたい
ジャニーズ事務所にいても『嵐』を超えることは不可能だと思ったから
20年1月カウアンさんはブラジルで世界デビューしました。カウアンさんの両親がふたりともブラジル人と日本人のハーフであることから、馴染み深いブラジルを拠点に選んだのです。
性加害が退所理由ではないとカウアン氏は語っていました。ジャニーズ事務所には恩もあるし、恨みだけであれば良いか感謝もあるということから、退所理由のひとつにはならなかったようです。
しかしなが、これは『グルーミング』になっているのではないかとBBCでも発言がありました。
グルーミングとは、『性的虐待を行おうとする者が、被害者となりうる人物に近づき、親しくなって信頼を得る行為』です。まさにジャニー氏と少年たちのことを刺しています。
デビューした人たちは、ジャニー氏の力によって成功したことは事実です。ジャニー氏のしたことは間違っていますが、このグルーミングにより被害を訴える少年たちが少ないのは事実でしょう。
光genjiへ暴露本の内容「60歳で現役17歳少年が逃げだすほどの行為」
カウアン・オカモトさんは、ジャニー氏に20回ほど性器を直接触られたり、口内性交をされたと会見しました。それ以上の生々しい暴露はありませんでしたが、それはジャニー氏が体力的にできなかっただけではないのかと推測できます。
2012年時点でジャニー氏の年齢は81歳。激しい性行為を行うには確かに厳しい年齢です。では、以前はいわゆる本番というものもあったのでしょうか。
それを示唆するような内容を発見しました。2005年に発売された木山 将吾さんの暴露本『SMAPへ – そして、すべてのジャニーズタレントへ』です。この暴露本には木内さんがジャニー氏から受けた性加害が赤裸々に記載されています。

当時15歳だった木山将吾さん(山崎正人)は、光GENJIのメンバーにすると言われジャニー氏の性加害を受けていました。しかし、17歳の時にその性加害に耐え切れず、逃げ出しデビューすることは適わなかったのです。

性加害の内容は以下の通りです。
ジャニー氏に全身をくまなく洗われ、入念なマッサージの洗礼を受ける『泡風呂の儀式』というものを最初に受ける
その際に、ジャニー氏はデビューをほのめかす言葉を言う
後ろから抱き着かれて硬くなった股間を太ももにこすりつけられる
口淫されたのち、すぐに雑誌のインタビューの仕事を貰えた
どこに行くにもべったりで「キスしてきなさい」とせがんでくる
何度目かの性加害ののち、本番(木内さんの性器にまたがり受け入れる)をジャニー氏にされた
濃厚なプレイも多く強要された
そして、木内さんは逃げ出す最も重要な内容として、上げたのが『なぞの注射』です。『ホルモン注射』『覚せい剤』とも言われている怪しい注射を受け入れられず、ジャニー氏の合宿所にいかなくなるとデビューの話は消えてしまったと話しています。
この注射がなんなのかはわかりません。覚せい剤が蔓延る芸能界ですので、その可能性もゼロではありません。しかし、ジャニー氏は少年をこよなく愛する人でした。愛する少年たちの成長を止めたいと歪んた性癖を推しつけていた、と考える方がしっくりきます。
ジャニーズ性加害被害者「総被害者数5桁以上の可能性」
ジャニー氏は多くの少年たちに性加害を繰り返してきました。
木内さんの暴露本では、デビューしたアイドルたちはほぼ全員ジャニー氏の性加害にあっていたような描写がありました。

こんな不幸がデビューには必要なのか……トシちゃんよ、少年隊よ、忍者よ、男闘呼組よ、みんな本当によく我慢したな……これだけのことに我慢したら、アイドルとしてがんばるしかないだろう。成功しなければ、自分のプライドを取り戻せない
木内さんが性加害を受けたと匂わせるジャニーズのメンバーだけでも14名という数です。
そして、カウアン・オカモトさんも会見でほぼ全員性加害を受けていたのではないかと言っています。

難しい質問ですけど……(自分が)見ているとか、隣で行われていたこともあったので、はっきり分かるのは僕以外で3名。同じ部屋にいたりとか。
でも正直、ほぼ全員だと思っている。家に来たらほぼ全員、っていう認識で僕はいる。逆に、ない方が珍しい。みんなはっきりとそういう会話をするのは嫌だと思うので、子供なので笑いながら、「あー」みたいな感じのこともあったりしたので。それも含めると、ほぼ全員じゃないかなって僕は思っています。
ジャニー氏は約60年間、ジャニーズ事務所の社長として素晴らしいアイドルを生み出してきました。その間、どれだけ多くの少年たちが屈辱に耐えてきたのでしょう。その数は数千人、数万人に及ぶものかもしれません。
元TOKIOの長瀬智也さんが、ジャニー喜多川氏が亡くなった際のコメントを覚えているでしょうか。このコメントもまたジャニー氏の性加害を匂わせていると当時話題となりました。
長瀬井智也さんの弔辞全文です。
あなたは少年のような心を持った男でした。僕はあなたから教えてもらった遊び心とプロ意識でここまでやって来れた気がします。
僕が音楽や作品にここまで情熱的になれたのも、あなたの作品や表現者に対する情熱を見てきたからこそだと思います。
ありきたりな言葉を言ったらつまらないと言うような男だとわかってるので僕なりに言わせていただきますが、あなたは最高です。
最高以外の言葉が見つかりません。
ジャニーさんはカッコ良すぎるのでたぶん地獄行きです。
僕も地獄を目指している男なのでまた地獄で会いましょう。
それまでゆっくりお休みください。
何気ない、コメントのようですが『ジャニーさんはカッコ良すぎるのでたぶん地獄行きです。』『僕も地獄を目指している男なのでまた地獄で会いましょう。』恩人である人への弔辞に地獄行きと言ってしまうとはどういうことなのでしょう。
長瀬さんも性加害の被害者のひとりである可能性は非常に高いです。そのジャニー氏への恨みを込めて『地獄行き』と表現しているのでは?と当時も話題となりました。そして、性加害を知っていながら黙認し続けてしまったことへの罪悪感から『僕も地獄を目指している』という意味が出てくるのは自然なことです。