前作から9年。大人気アニメ映画【トイストーリー4】が公開されました。
トイストーリー4はこれまでの作品とは少し違った雰囲気のお話でしたね。
なにより衝撃のラストに、驚きの声を上げた人も多かったはず!
そんなトイストーリー4は、どのようなことを伝えたかったのでしょうか。
隠されたメッセージを考察してみました。
※注:こちらの記事はネタバレを含みます。映画本編を見てから記事をお楽しみくださいね。
トイ ストーリー4で伝えたいことは?
トイストーリー3までは、子供とおもちゃの関わり合いを通して
- おもちゃを大切にする気持ち
- 新しいおもちゃと古いおもちゃの想い
- 友情
- 成長した子供(アンディ)との別れ
などのメッセージを伝えてきました。
そしてトイストーリー3までで、この伝えたいことは完璧なエンディングを迎えました。
シリーズの生みの親も『完璧なエンディングなので続編は作らない』と断言していたほどです。
ですので、トイストーリー4では新たなテーマが必要となりました。
そのテーマは『本当の幸せとはなにか?』と『多様性とは?』ということであると考えられます。
更に詳しく考察していきます。
トイストーリー4考察『本当の幸せとは何か?』
ウッディは最終的におもちゃとしての使命ではなく、自分の心に従いました。
おもちゃとしての使命感を強く持っているウッディ。
それは作品を見た人なら理解できますよね?
ボニーが作ったおもちゃフォーキーとの関りが使命感を表しています。
フォーキーは自分に自信がないため、すぐにゴミ箱へいこうとします。
そのたびに、ウッディはボニーの所に戻ろうと説得します。
ウッディはおもちゃとして、ボニーに尽くそうと一生懸命になります。
それが、今までの、ウッディの全てでした。
そこに、かつてのおもちゃの仲間(ボー・ビープ)と再会します。
ボー・ビープはアンディの妹が大切にしていたおもちゃ。
アンティークショップに飾られていたボー・ビープと話をしたウッディは彼女に『かわいそう』と言います。
しかし、ボー・ビープは『新たな場所での世界が楽しい』というのです。
この発言にウッディは衝撃を受けました。
おもちゃ以外の世界があること、それを見てみたいという気持ちが沸いてくるのです。
そして、アンディのおもちゃとしての使命は終わった
だから、自分の気持ちに寄り添ってもいいんだよ?
そんなメッセージ性を作品から感じませんか?
トイストーリー4考察『多様性とは何か?』
ウッディとボー・ビープの再会はもうひつ『多様性とは何か?』をメッセージとして残しているように思えます。
今までのウッディは、アンディやボニーとしておもちゃの一生を終えるということ以外の選択は無いと思っていたように感じます。
しかし、おもちゃであっても自分が思う方向へ進んでいいんだよ、どんな選択肢であっても自分がやりたい方向へ進んでいいんだよ、と言われている気がしてなりません。
大人に向けてのメッセージでしょうか。
男だから仕事に集中しなければならない
女だから家事をやらなければならない
そんな価値観はぶっ壊せ!
『無限の彼方』は子供であっても大人であっても、選んでいいんだよ。
そんなメッセージが込められるように考えられます。
ウッディの選択は正しかったのか?
ウッディは、バズたちと別れ新たな道を選びました。
この選択が正しかったのかはわかりません。
賛否両論あると思います。
理解はできるが、トイストーリーではやって欲しくなかった。
バズとウッディは離さないで欲しかった。
そんな声も聞こえてきました。
しかし、それも見込んでのこのストーリーなのではと思います。
内なる声に耳を傾け、自分が正しいと思った方向へ進んでいくべき。
多様性(色々な可能性)がある未来を選択した姿を、スタッフたちは示したのではないでしょうか。
まとめ
トイストーリー4、伝えたいことについてでした。
本当の幸せとは?
多様性とは?
という、現代人の二つの悩みをテーマに描かれた映画と考察しました。
自分に正直になれずに苦しい思いをしている人の背中を叩きたい思いがあったようにも読み取れます。
前作までとはまた違ったトイストーリー4。
別の角度から見てみるのも楽しいかもしれませんね。