長野県中野市で女性2名を刺殺、警察官2名を射殺した犯人は、母親とおばを人質に立てこもりました。
犯人は、青木政憲(あおきまさのり)容疑者。中野市議会の青木正道議長の長男です。
青木政憲容疑者は、ウォーキング中であった女性2名に「悪口を言われたから」という理由で刺殺、駆け付けた警察官2名は「射殺されると思ったから」射殺したとのことです。
そんな単純な理由で4人もの尊い命を奪ったのでしょうか。調査していくうちに、より所にしていた『クレー射撃場』が閉鎖してしまったことが原因である可能性が出てきましたのでまとめてみました。
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青木政憲犯行動機「ひとりぼっちがコンプレックス」
青木容疑者は犯行動機を以下のように語りました。

大学時代にいじめに遭ってから人間関係が苦手となり、家業の農業を一人でやっていた
一人ぼっちであることをののしられたと思って、最初の女性を刺して殺害し、駆けつけた警察官に撃たれると思って、猟銃で射殺した
元々、大人しい性格の青木容疑者。子供のころから、コミュニケーション能力が低かったという声が上がっています。
中学時代の同級生の母親の声です。

部活は軟式の野球部でレギュラーでしたよ。野球部はご多分に漏れず、みんな騒がしくてやんちゃな子ばかりだったけど、政憲くんはいつも静かでしたね。練習や試合中の声出しなんかも得意じゃなくて、ちゃんと声が出せてなかったみたいね。
大学も中退し、自衛隊に入隊しても、人間関係がうまくいかず、両親もずいぶんと悩んでいたようです。

「大学を中退したのも人付き合いがうまくいかなかったからと聞いています。父親は『このままじゃまずい』と思ったのか、そこで政憲君を半ば無理やり自衛隊に入隊させたものの長続きせず、2、3カ月で除隊してしまった。弟も自衛官になり、こちらは馴染んでいるのか今はたしか北海道の駐屯地にいると思います。
どこへ行っても馴染めず『孤独』を抱えていたのは明確です。
両親は、子供のためを思った自衛隊入隊がまずかったという意見もありました。

自分も話下手で、今も就職はうまくいかない。
金沢市の大学中退→金沢市で就職したころ、自衛隊の募集しているところが隣にあって募集の声かけられたけど、集団行動=話下手には続かないから断った。そうゆうもので、彼を自衛隊に入れたのは間違いだと思う。
自分は大学生の時、食事付きだからという理由で親が寮に入れたが、集団活動が合わず苦労した。いっぽうで、アパートを借りて一人住まいの同級生がうらめしく思った。すべてが自由… 酒の一気飲みを強要されることも、共用の風呂をセンパイが入ったあとに入る順番性もない。
だから、性格に合った働き方をしたほうがうまくいく。
家業の農業を継ぐ選択肢があるのに続けないなんて、もったいない!
両親共に社交的であり、更に青木容疑者は長男ということで後継者としてしっかり教育していたのでしょう。それをプレッシャーに思い誰にも相談できず、ますます孤独になっていったことが伺えます。
そんな青木容疑者のその孤独を埋めていたのは、趣味である『サバイバルゲーム』と『クレー射撃』でした。
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青木政憲犯行動機「銃が撃ちたくて理由を探していた」
青木容疑者はサバイバルゲームが趣味でした。立てこもり犯は、上下迷彩柄服を着ていたとのことですので、相当な入れ込み具合だったのがわかります。

政憲さんは、何か機嫌が悪いと意味不明なことを言いながら『こら』『おい』とか叫んで近所をうろつくので、みんな避けていた。
事件で思い出したのですが、政憲さんはサバイバルゲームが趣味と聞いたことがあります
サバイバルゲームが趣味であったため、本人が少しでも興味のあるものをということで銃器を扱う自衛隊へご両親は入隊させたのかもしれません。
更にクレー射撃場にもよく通っていたとのこと。

中野市にはクレー射撃場があったのですが、ここが4年ほど前に閉鎖することになり、市役所の職員が手続きのための視察に訪れたときに『政憲君がちょくちょく来ているよ』と聞いたそうです。銃の免許を所持していたことは今日の警察発表まで知りませんでしたが、自衛隊にいたころに興味を持ち始めたんですかね。なんであんな事件を起こしたのかと考えても、まったくわからないです。
青木容疑者は、猟銃が好きだったようです。4丁所持していたとの報道もありました。人づきあいの苦手な青木容疑者です。サバイバルゲームは単独でもできますが、友人と一緒に行う方が盛り上がります。
その点を踏まえると、クレー射撃は唯一の彼のより所だったのでしょう。その射的場が閉鎖したとなれば、青木容疑者の絶望は想像に難くありません。
今回の乱射事件は青木容疑者の『銃を撃ちたい』と言う思いが積もりに積もって、最悪の結果として表れた結果でしょう。
そう考えると銃を撃った瞬間「笑っていた」という目撃証言もうなずけます。

一度だけ振り返ったんですけど、政憲は頬に笑みを浮かべていました。人を殺したのに笑ってたんですよ。
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