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hougen地域語(方言)は、遠き祖先の代からその土地の人々が連綿と伝えてきたかけがえのない宝物であり地域文化そのものです。特に本土から遠く離れた与論の方言(ユンヌフトゥバ)は貴重な日本古語の名残りが多く残っており、日本の言語文化研究においても貴重な資産です。都市化・情報化が進むにつれて、ユンヌフトゥバも使われなくなってきましたが、出版や方言教室などを通じてユンヌフトゥバの伝承に努めています。

フトゥバの継承活動

与論方言辞典

暮らしの変化の中で日常生活から与論方言は話されなくなっていくことに危book1機感を覚え、四十年の歳月をかけて収集した言葉を掲載しています。全ての単語に例文があり、意味だけでなく与論の歴史・習俗を織り込んでいます。

菊千代・高橋俊三 著
武蔵野書院発行
B5版 800ページ
価格 18,900円(税込)

 

与論の言葉で話そう(1)

– 挨拶・名詞・こそあど・性格・感動詞・副詞 編 –book2

本書はユンヌフトゥバで日常会話ができるようになることを目的にしており、挨拶言葉をはじめ、感動表現などをすぐに覚えられて役に立つように編集されています。

菊秀史 著
与論民俗村発行
B5版 154ページ
価格 1,300円+消費税

 

与論の言葉で話そう(2)

– 動詞を覚えよう(文法・文型) –book3

菊秀史 著
与論民俗村発行
B5版 174ページ
価格 1,400円+消費税

与論の言葉で話そう(3)

– 動詞を覚えよう(単語) –book4

菊秀史 著
与論民俗村発行
B5版 311ページ
価格 2,200円+消費税

 

与論の言葉で話そう(4)

– 形容詞・助詞・表現意図 –book5

菊秀史 著
与論民俗村発行
B5版 318ページ
価格 2,200円+消費税

 

小学校での方言教室や方言での演劇

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テレビの影響や家庭環境の変化によって、子供が方言を聞き、しゃべる場が少なくなりました。与論小学校では各学年で年間10時間のユンヌフトゥバの授業があり、言葉の継承に努めています。子供たちは方言を学ぶだけでなく学習発表会やその他の行事で方言を使った演劇や発表を行っています。

 

ことばを伝える・・・菊秀史(ひでのり)

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想像してみてください。皆さんの子供や孫が日本語が話せなくなったり、国民皆が世界共通語の英語しか話せなくなってしまった状況を。そのとき皆さんは日本語を残したい、伝えたいと思いますか?それとも消滅するに任せますか?
言葉を意思伝達の道具だけと捉えるならば、世界の言葉は世界共通語の英語さえあれば良いということになります。しかし、言葉はそれを母語とする人々にとっては、心の故郷、アイデンティティの拠り所であり、かけがえのないものです。
自然も生物も、そして人間が創り出した文化も多様性があるからこそ、私たちが生きるこの世界は豊かであるといえます。言葉においてもそれは同じではないでしょうか。一言語社会と、地域語(方言)・共通語(日本語)・英語の使い分けができるような多言語社会とどちらが好ましいのでしょうか。
与論でも若者や子供たちの口からユンヌフトゥバが聞かれなくなっています。共通語が話せるからといって、遠き祖先の代から継承されてきた宝物を私たちの代で失うわけにはいきません。与論のみなさん、ユンヌフトゥバを継承していきましょう。
全国の皆様、自分の住む地域の文化、故郷の文化を大切にしていきましょう。