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芭蕉布は風通しが良く、軽くてサラリとした風合いで、亜熱帯の気候に適した着物として昔から着用されてきました。芭蕉布は糸芭蕉という植物の繊維から糸を作りますが、工程が多く膨大な制作時間を要することから、与論島で芭蕉布織りを伝承するのは与論民俗村だけになってしまいました。

芭蕉布ができるまで

芭蕉を伐採して皮を剥ぐbash04

  • 鎌で芭蕉を切り倒し、1枚ずつ手で皮をはぐ。
  • 4~5cmの幅に皮を裂き、表皮と裏皮にはがす。
  • 表皮3枚くらいを3つ折りに束ねる。(パシャタバイ)

皮を繊維にするbash02

  • パシャタバイを大釜に入れて灰汁で約2時間煮る。
  • 煮えた皮を竹ばさみでしごいて繊維を取り出す。
  • 繊維を竿にかけて陰干しして乾燥させる。

 

繊維を繋ぐbash10

  • 用途にあわせた太さに手で繊維を割いて繋ぐ。繋いだ糸の端は短く切り、機に引っかからないようにする。

繊維によりをかけて糸を作る。bash09

  • 繋いだ繊維を糸車で撚りをかけ、糸にする
  • 1着の着物を作るのに与論島1周(約22km)以上の芭蕉糸が必要です。
  • 糸は米ぬかを入れた湯で15分間くらい煮て、水洗いした後に、干ししてアクと渋を十分抜く。
  • 糸を再度、糸車にかけてたて糸と横糸を別々に管に巻く。

整経(地機にかける前の準備)bash05

  • たて糸は桛(かせ)に掛けてアゼを作る。
  • その後、アゼ竹とおさ歯を通して巻き取る。

布を織るbash08

  • たて糸を機に設置する。
  • 筬通しして織る。

芭蕉布を織る・・・菊友子

pict35芭蕉布づくりは大変根気のいる仕事です。原料である糸芭蕉の栽培から繊維取り、糸績み、織り上げるまで全工程を手工業で行うわけですが、片時も気が許せません。どこか1箇所でも手を抜くと仕上げの段階で全てが台無しになってしまうくらい、細かな神経が要求されます。
昔から与論島の各家庭で盛んに織られていた芭蕉布も今では民俗村で織られるだけになってしまいました。私たちの祖先が、何百年も前から守り伝えてきた芭蕉布織りの技術を絶やすことなくこれから先も受け継がれていくように、織り続けていきたいと思います。